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B-factorで原子の揺らぎを比較する・AlphaFold, SWISS-MODELの信頼度を表示する
温度因子B-Factorによる色分け表示で、PDBデータの原子の揺らぎを示すことができます。ColorをB-Factorに設定すると、PDBファイルに記載されているB-Factorの値を色分けして表示します。
AlphaFoldやSWISS-MODELで得られたPDBファイルでは、それぞれ、pLDDT, local confidenceの値で表示され、モデルのアミノ酸残基ごとの信頼度を確認することができます。
2. SWISS-MODELのPDBファイルの例
SWISS-MODELで得られたモデル構造では、アミノ酸残基ごとの信頼度がQMEANDIsCo Localの値として、0〜1.0の間で記載されています。色分けの設定をBlue ≥ 0.8, Red < 0.2にしています。信頼度が高い領域(青)と、信頼度が低い領域(赤)の位置が立体構造上とアミノ酸配列上で確認できます。
1. AlphaFoldのPDBファイルの例
AlphaFoldで予測された構造モデルでは、アミノ酸残基ごとのModel Confidenceを示すpLDDTの値に基づいて色分けして表示します。CartoonのColorをB-factorにします。色分けの設定で、Very highのBlue ≥ 90.0, Very lowのRed < 50.0にしています。
pLDDTが高く信頼度の高い領域(青)とpLDDTが低く信頼度が低い領域(赤)の位置が、立体構造上とアミノ酸配列の両方で確認できます。
解析事例
分子病態解析での使用例 変異による立体構造への影響を調べる
ダイマーインタフェースを抽出する β-Hexosaminidase Bの例
PDBデータの向きを揃える Protein Kinase Aの例1
阻害剤との結合様式を比較する Protein Kinase Aの例2
コンフォメーション変化を見る EF-Tuの例
阻害剤との相互作用を調べる PP1と阻害剤Calyculinの例
Bファクターで比較する α-Galactosidaseの例
3. PDBのX線結晶構造解析の例
Alpha-Galactosidaseのガラクトース(Space-filingで示す)を結合している状態(1R47)(左)とフリーの状態(1R46)(右)のPDBファイルを示します。 ガラクトースとの複合体(左)の方が、フリーの状態(右)と比べてBlueの原子が多いため、原子の揺らぎが少なく、安定していることが確認できます。
B-factorの色分けの設定はこちらをご参照ください。「 B-factorによる色分け表示で原子の揺らぎやモデルの信頼度を見る」 ▶
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